◆読まなくちゃもったいない!読んだら幸せな気持ちになれること間違いなし。
本編の続編・番外編です~!
LINEマンガで本編3巻無料になっていたのをきっかけに読み返したので、忘備録として感想あげます。
『TRACK1』は淳兄と百合香のお話。
駆け落ちして東京に移り住んだ後の話ですね。
一見なんでも器用にこなしちゃう淳兄も、恋愛には不器用なんだな…って安心(?)するお話でもありました。
せっかく大きな決断をして上京してきた2人、これからも支え合いながら生きていけるといいですね…!
『TRACK2』は千太郎の弟・康太のお話。
いつの間に中学生になった康太は、兄の背中を追いかけてドラムを始めていました。
千太郎の話を一番避けていた康太が…。
それだけお兄ちゃんの存在が大きかったんだろうなぁ。
そして甘酸っぱい初恋も経験します。
初恋の相手が誰かは…ぜひ実際に読んでみて下さい。
そして薫が上京した後、律子がどんな風に過ごしていたのかが垣間見られます。
あの"電話"の件の経緯も…。
律子がずっと一途だったと知って安心しました。
『TRACK3』は律子の父・勉の若い頃のお話。
勉がいかにして、戦時中に音楽を始めたのかという話になっております。
そして戦況により一度は中断せざるを得なかった音楽を、戦後どのような気持ちで始めたのかも―。
律子の母との出会いも素敵です。
心がじわーと温まるお話でした。
『TRACK4』は失踪した後の千太郎の話。
彼は海に身投げした後、とある島の漁村に流れ着いていました。
そこである老夫婦に拾われ、漁師として働くことに。
彼が海に飛び込んだのはなぜか、、それはぜひ実際に読んでみて下さい。
そうだよね、千太郎は間違っても自殺なんてする奴じゃない、と安心しました。
島で出会った、薫に似た表情をする子供と接するようになって、今後どう生きていこうか決意した千太郎。
自分の心が安らぐ居場所を見つけて欲しいもんです。
『TRACK5』は、薫と千太郎が再会した後のお話。
千太郎も島の神父としての姿が板についてきました。
薫も島唯一の若い医者として、島の人達に信頼されているみたい。
そしてこの日は淳兄が島に遊びに来る日。
あれ以来千太郎と淳兄は初めて会うみたいですが、あの時のわだかまりはどこにもありません。
それはやっぱりあの時真っ向から『勝負』したからですね。
淳兄と百合香さんの間には、最近双子の女の子が生まれたらしい。
順調に行ってるのねー。安心。
そして律子のお腹にも、新しい命が…!
素敵な変化が沢山あって、嬉しいような寂しいような…でもやっぱり嬉しい。
そして勉さんや律子も加わって起きる、生まれてくる子供に何の楽器をやらせるか問題。笑
結局はサックスをやらせたいという意見で満場一致しました!
そしたら楽器もばらけてさらにいい演奏が出来そうだ♫
勉さん、孫が大きくなるまでまだまだ元気で頑張らなくちゃいけないね~(*´ω`*)
千太郎はやっぱり、神父になったから恋人を作ったり結婚したりは出来ないのかな…?
その辺の詳しい事情はよく分からないけれど。
いつか大切に想える人が出来ればいいなぁ…と勝手に思ってたけど、周りには大切な人や島の子供たちもいるし、彼にとってはそれで十分なのかもしれない。
きっとそう思って神父になったんだろうし。
千太郎も今まで神父様にお世話になってきただろうから、今度は自分が子供たちにとってそんな存在になりたかったのかな。
何はともあれ、島での素敵なセッションは、これからも定期的に続けて欲しいなぁ。
幸せな時間がいつまでも続きますように。
最後の5ページは、夫婦でも意見が別れました。
ピアノを弾こうとしてるのは、大きくなった薫と律子の子供なのかな?と思った私。
そしたら頬に絆創膏しているのは誰…?
そしてそれは深読みしすぎ、きっと『TRACK5』と同じ時系列で、島の子供が大人に内緒でピアノを弾きに来ただけなんじゃない?と言う主人。
千太郎がバーで出会った大人たちに憧れたように、薫や千太郎たちに憧れて楽器を始める子供がいるよ、みたいなことを表してるんじゃないかと。
…まぁどちらにしろ、幸せな時間が流れていることに変わりないからいいのです。
番外編、とても楽しませてもらいました~!!
昭和の香りが感じられるこの作品、本当に大好きでした。
いつまでも心の隅に大切にしまっておきたい作品です♫