『クイーンズ・クオリティ』7巻33話の感想です♫
前回までのあらすじ
聖地で出遭った幽霊『蝙蝠(コウモリ)』は、玖太郎の父・弥太郎であることが判明。
それに打ち勝つためには、玖太郎の心の成長が必要で…!?
7巻33話のあらすじ・感想【ネタバレ注意】
文のおかげで傷がすっかり治った玖太郎。
2人は白猫の声が聞こえる方、すなわち『蝙蝠(コウモリ)』のいる場所へ向かいます。
白猫はハッキリとは言わなかったけど、2人はもう蝙蝠の正体を察しています。
覚悟を決める2人の表情が切ないです。。
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蝙蝠のいる場所では、一足先にタカヤさんが攻撃を仕掛けていました。
さすが「玄武の蜥蜴(とかげ)」と称されるだけあって、優勢に持ち込んでいます。
タカヤは、玖太郎の父・弥太郎と約束をしていました。
それは弥太郎を死なせるという約束。
なんと弥太郎はあの日、妻・灯子を死なせて逃げたとのこと。
そして玖太郎にも「何か」をして姿を消したとのこと…。
蝙蝠に答えるように叫びますが、声は届きません。
それどころかタカヤの心の乱れを反映して、精神を惑わすような攻撃を仕掛けてきます。
タカヤの精神が悪意に支配されそうになったその時、文と玖太郎が到着。
なんとか難を逃れます。
文にも蝙蝠の悪意が襲いそうになりますが、それを一蹴。
「あんまり私にこの呪いは効きませんね」
「なぜなら私は後悔とか罪悪感とか自己嫌悪とか、そういうのあんま気にしないふてぶてしさに定評アリの自分大好きJKですので」
めっちゃ頼もしいww
でもそういう要素がない人間なんていない、
自分の精神を統率してそれらが出ないように制御できていることこそが、クイーンの資質のようです。
玖太郎も同じように悪意が襲われます。
最初に蝙蝠に襲われた時と同じ、自分を責めるもう1人の自分に。
「期待ハズレ」「どうせまた誰も守れない」
自分自身に吐き続けた呪いの言葉。
最初は奮い立たせるためだったのに、いつしか自分を責めて自信を失くした。
玖太郎はもう1人の自分に優しく声をかけます。
「大丈夫だ、怖くないぞ。俺がついてるからな」
誰も守れないなんてことはない。
それを証明するためにまずは自分で自分を守らなければ。
玖太郎は弱かった自分と決別します。
その瞬間、玖太郎の周りの禍々しい空気が浄化されました。
すると蝙蝠の力も一瞬弱まり、彼の本体が見えました。
「俺だ、玖太郎だよ。父さんなんだろ?」
そう問いかけると、その「本体」は弱々しく玖太郎の名前を呼びます。
するとその瞬間、あたりの空気が一変。
蝙蝠のずっと見つからなかった「骸間(むくろま)」が開きます。
地面が裂け、骸間が開くのですが…そこに文が吸い込まれてしまいます…!!
玖太郎はとっさに手を伸ばしますが、果たして間に合うのでしょうか!?
つづく。
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玖太郎が過去の弱かった自分ととうとう決別しましたね!!
これでまた一歩強くなれるはず。
蝙蝠は好き好んで今の姿になったわけではなさそう。
どうか玖太郎の手で、苦しみから解放してあげてほしいですね。。